P3:感染対策による利用者(児)のストレスへの対応 

感染対策のために、マスクの着用や手洗い・消毒を毎日続けたり、外出や活動が制限されることは、利用者やご家族、また職員自身にとっても大きなストレスとなります。加えて、会食など今まで行ってきたストレスへの対処も制限されてしまうことで、ストレスをため込みやすい状況にあります。
利用者(児)の中には、このようなストレスを言葉で表現することが難しく、イライラしたり、食欲が落ちたり、頭痛や腹痛など体の症状が現れる場合もあります。身近な支援者が小さな変化に気づき、利用者(児)の気持ちを聞いて、安心できる時間や場所を考えられると良いでしょう。
マスクの着用や手洗いに対しては、マスクのサイズや素材、着用時の姿勢、乾燥を防ぐクリームを使うといった工夫が考えられます。マスクで表情が見えにくく不安な場合には、距離を取って顔を見せたり、ゆっくりはっきり話すなどの工夫もできます。
また、オンラインを活用した人との交流の機会や、安心できる時間を持つこと、散歩や運動など、気持ちをリフレッシュしたり、人と繋がっていることを感じられる体験を工夫できると良いでしょう。

新型コロナウイルスと子どものストレスについて
(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター)
新型コロナウイルス感染拡大の中で子どもたちとどう向き合うのか、ストレスへの対処法などについて掲載されています。

他施設の取りくみを知ろう
(6.障害者支援施設・地域生活支援センターのとりくみ)
障害者支援施設で、子どもたちの楽しみや地域の繋がりを保つ取り組みについて紹介しています。

認知症をお持ちの方とご家族の方へパンフレット
(広島大学大学院医系科学研究科 共生社会医学講座) 
認知症の症状に応じた感染予防、身体機能・認知機能を低下させないための工夫などについて、紹介されています。